孫のあとがき

最近ふと思い出す事がいろいろあるけど「桃のつぼみがふくらむ頃」の記憶は辿ってもでてこない。

母と娘。組み合わせ変われど時代変われど髪で繋がる関係。ただもう色も形もすべて思い出にしかならないけれど。

小さき頃のあなたの思い出を、私も食べておけばよかったと悔やむ孫の気持ち。

私はただ無造作に髪を束ねることしかできない。祖母のようにはいかない。

祝ってやれなかった心残りを消し去る認知症なら、それはウェルカムということで。

この世に生まれてすぐ、祖母の元から旅立った叔父まさる。まさるちゃん、おかあさんとねえちゃんと今楽しいでしょう？少しだけうらやましいよ。

祖母の詩【朝鮮のおじいさんへ】の孫のあとがき少しだけ。

母の初盆。あなたは私の元へ戻ってきてくれるかなあ・・