父、パワーリハビリへ行く。

介護

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どさくさに紛れて、母より先に父がリハビリ施設に行くことになりました。介護申請はしておりません。齢90になる父が向かう場所はパワーリハビリ施設です。介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)の対象者として、包括支援センターの人が近所のパワーリハビリ施設にねじ込みました。

私

え?オヤジの介護保険申請はどうなった??

包括支援センターの人
包括支援センターの人

あ、だいじょーぶですー♪介護保険使っていくのと変わらない料金で利用できるんでー♪

違うの。そうじゃないの。いや、金銭問題も確かにある。でもアナタ方は父も介護保険申請したらいいですよと勧めなかったかしら?

介護認定受けてなくても、うちの父親のお金のかかり具合(施設利用料)は要支援1の人と同じ利用料となので、おトクに利用できるというのですよ。でも「(介護保険申請)してもしなくても一緒」というサラッとした説明は違うでしょうよ。

疲労困憊のカラダに鞭打って「なんで介護保険を使わなくても利用ができるのか?」という事を、自分で答えを見つけに行かなくてはならなくなった私。

今、こういうのが面倒なの。ちょこっとしたことすべてが面倒なの。そもそも利用者に対してその利用内容をきちんと説明するのは義務じゃないのか?そのための包括支援センターではないのか?

とブチブチ文句を言いたかったけど、その文句を言うのも面倒。

だけど納得いかないまま利用したり金払ったりするのも腹が立つので、GoogleやらCopilotに尋ねてみることに。

介護保険申請をしていない父が「要支援1」の人と同じ利用料金でパワーリハビリ施設を利用できるのは、介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)のおかげです。長たらしいのでここから先は総合事業で通します。

で、総合事業とはなんぞやという話なんですが・・。

~介護保険制度における市町村による事業~

総合事業(介護保険法では、「介護予防・日常生活支援総合事業」として定められています。)は、市町村が中心となって、地域の実情に応じて、住民等の多様な主体が参画し、多様なサービスを充実することで、地域の支え合い体制づくりを推進し、要支援者等の方に対する効果的かつ効率的な支援等を可能とすることを目指すものです。

(厚生労働省HPより引用)

・・ヨクワカラナイ。

国のホームページに頼ったのがバカだった。介護関係のホームページをつらつらと流し見して、自分なりの答えを見つけるしかなーい!

で、理解した内容は(多分理解したと思う)

  • 介護保険は国の制度
  • 総合事業は自治体の事業
  • どちらにしても最初の窓口は包括支援センター
  • 総合事業は介護保険がなくても利用可能
  • 介護保険未申請なら「事業対象者」
  • 総合事業は介護保険でも利用可能

てな具合なんですかね。私の父は介護保険未申請の「事業対象者」になるので、今回通所することになった半日型のリハビリデイサービスを「要支援1」の人たちと同じ利用料金で使うことが出来ます。

国からでなくとも、自治体からの援助であっても、それはどちらでもありがたいことなんですが、総合事業が何たるかを確認していくうち、父の健やかな老後のための後押しではなく、明らかに「介護保険の申請をさせたくない」意図が包括支援センターの人にあったんだなと感じてきた。だから介護保険申請はとりあえず置いておけみたいな「急な手のひら返し」があったのねぇ・・と、しばらくモヤモヤとイライラがおさまらなかった。

包括支援センターの人
包括支援センターの人

お父様も一緒に介護認定受けたらよかったのにー

と、母親が要介護認定の申請を出すときに勧めてきたにもかかわらずですよ。そのわずか1か月後ですよ。

包括支援センターの人
包括支援センターの人

介護保険申請はとりあえずおいといて!ねっ!

と、ぶちかましてきたんです。まあ、父が意外にしっかりしてると判断したんでしょう。でも残念。そこそこ認知症のスタートラインを片足でひょいと超えてるんですよ私の父。かかりつけ医からも介護保険申請していたほうがいいですよと言われてるのよ。

私

かかりつけ医に介護保険申請しといたほうがいいって言われたんですけど、パワーリハビリ行きながらでも申請はOK?認定おりたらどうなります?

包括支援センターの人
包括支援センターの人

リハビリしだしたらしっかりしてくるかもしれないから、今はまだ何にも考えずに通いましょうっ!!申請はいつでもできますからぁぁぁぁ!!

なら今申請してもいいじゃないのよ・・もーどんどんと娘のストレスはたまる。

それでも近所の評判の良い施設に滑り込めたので(評判よすぎてなかなか空きが出ないらしい)、まあ良しとすることにしました。

何回も言う。しつこいけど言う。今回の手のひら返しに決して納得はしていない。

でも母の介護もあるので、短時間でも週1回でも父から目を離してもいいのならそうしたい。すでに限界を越してしまった私の時間を作るため、介護保険申請はせずに総合事業のお世話になることを決意しました。

母親の通所リハビリ施設が決まる少し前のある日、父親が先に通所リハビリ開始になっちゃった。

で、パワーリハビリとは?て話なんですが・・

パワーリハビリテーション

日本でリハビリの専門職の手によって開発された「老化に対するリハビリテーション」です。

  • QOLの高い生活への復帰を目指す
  • 自立性の向上を高める
  • 身体的・心理的活動性を回復させる

老化や器質的障害により低下したココロと身体を立て直す。要介護者の自立支援と介護負担の軽減を目指す。動作・体力の改善を図るんですって。

筋力強化のためにおこなうトレーニングではなく、今現在使っていない筋肉を動かして目覚めさせ(再活動化)、介護予防・自立支援・介護軽減につなげるのだそう。

父には「高齢者向けのスポーツジム」と現実を湾曲して説明しております。ドイツ・プロクソメッド社製の「コンパス」というシリーズの機械が6台あるので、まあ個人的には間違ってない解釈と思っている。

ちなみに父がお世話になっているのはリハプライドという施設です。(https://www.rehapride.co.jp/

リハビリ型デイサービスのご紹介です

リハビリ型デイサービスとは、シニアフィットネスの要素を取り入れリハビリに特化した新しいスタイルの通所介護(デイサービス)です。

要支援1から要介護5の方が、介護保険を使って運動機能の回復を目指してリハビリ専門の機器とプログラムを利用し、リハビリ運動を実施しています。

介護や補助が必要なご利用者様にとって、一つでもご自身で行えるようになること、ご自身の仕事や生活を楽しめるようになることが目標です。
『外出や寝たきりの不安』をお持ちのご自身やご家族のために『自立した生活と自信の回復』のために以下を中心に安全で無理のないリハビリプログラムをご用意しています。

①パワーリハビリテーション

ドイツ生まれのメディカル・トレーニングマシン(ドイツ医療規格に適合)6台を使用して、”座る・立つ・歩く”といった生活基本動作に必要な筋肉へ刺激を与えます。
マシンを使用しているため、筋肉トレーニングを思い浮かべるかもしれませんが、決して筋肉を鍛えるものではありません。正しいポジショニングで、軽い負荷(重り)をかけ、繰り返し同じ動作を行うことにより、動かなくなった筋肉(不活動筋)を、再び”活動筋”へ戻すことを目的としています。 これによって、老化(廃用症候群など)を改善・予防することができるのです。
ご利用者さまの状態に合わせて「痛くない、疲れない、楽しい」リハビリを行うことができます。

②座ってできる『みんなの体操』と『座位の太極拳』

準備体操として『みんなの体操』、整理運動として『座位の太極拳』を行います。両方とも、立位が難しい方でも、イスに座ったまま(座位で)体を動かすことができます。
準備運動の『みんなの体操』は、全身の筋肉をほぐし、体を温めることを目的としています。
整理運動として行う『座位の太極拳』は、運動(パワーリハビリテーション)後の呼吸や血液循環などを常態に戻し、筋肉の疲労を残さないために行います。
共に身体の力を抜き、リラックスして楽に行うことで、複数の筋肉を連動して動かすことができ、廃用症候群などの改善・予防にもつながります。

リハプライドHPより引用

父親的には週2回行けたらもっと満足、らしい。

半日型のサービスを利用しているので、娘はそこがちょっと不満。父のためでなく私のためを思うと、おひるごはん付きで夕方近くまでリハビリしまくれる施設がよかったな(ダカラカイゴホケンシンセイシタカッタノヨネ)

上半身・下半身・体幹とバランスよくトレーニングはおこなっているようなので一安心。スタッフの皆さんも感じの良い人たちばかりなので、父も毎週笑顔で帰宅します。そして「腹がすく」「米をもう少し盛ってくれ」と懇願します。

もともと大食漢なのに、さらに米を盛れという・・・。

おとうさん、あなた90代なのよ。糖尿病の薬も飲んでるのよ。腎臓も1つ取ってるのよ。血圧の薬も飲んでるの。クレアチニンの数値も上がってるの。父はそのあたり全くと言っていいほど理解していないので困ります。

90代に突入したので好きなものをなんでも食べさせてあげてもいいのかなと思ったんですが、さすがに人生の最後で人工透析は辛すぎるよな・・と、せっかく始めたパワーリハビリと食生活の見直しで、楽しい時間と快適な毎日を送ってもらえるように娘は頑張るよ!

とはいえ、食事のすべてを手作りする気力も体力もとっくの昔に消滅してるので、【ワタミの宅食ダイレクト】 やらニチレイフーズ を駆使 して頑張ります。ごめんなさいね、きちんと塩分やタンパク質、糖質をコントロールするには娘の努力より他力です。

   

  

90代に突入してパワーリハビリに出会い「あと10年は行けそうな気がする!」と能天気な父ですが、本当にこれから先の10年を元気で過ごしてくれたらいいなぁと思います。

メソメソすることも多くなったし、胃が痛くなることもしばしばですが、それでもやっぱりviva!在宅介護かな。多少辛くてもそう思います。

頑張れ父
頑張れ私

ちなみに介護保険申請をしていない「事業対象者」の枠におさまっている父は、要支援1の認定を受けている人と同じ利用料金で施設を利用しています。

利用:週に1回
料金:2,000円/月程度

利用方法や料金はお住まいの地域で異なる場合がありますので、パワーリハビリを希望して施設を探している方は、担当の地域包括支援センターや施設にお問い合わせください。

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