何処までも青く澄んだ空の
其のはるかな果を思う日
まぶしいほど生々した眞赤な花に
切れそうな望をつなぐ日
無心に土に帰る花びらもあり
任せきった安らかな姿に
ふと静かなつぶやきを聞くのです
生まれてこのかた
沢山な人に支えられ
許して貰う事の方が多い私
なけなしのお金を貸して
行方不明になった人の事も
娘をむちうち症にした人の事も
数々の恨みごとは忘れましょうと
優しくささやきかけるのです
七度の七十倍迄
許せる人になりたいと祈る日は
心がかるくなりました
何時も仰いだ空だけど
不思議に深く明るく見えました
何時も見ている花だけど
輝くばかりの緋の色で
今日は炎のようにも咲きました
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